子どもの習い事にそろばんがいい!の理由について考えてみた<後半>

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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。

前回、右脳を中心に良い理由について考えてみました。
右脳による”全体視”、最近至る所で必要な能力だと痛感しております。
これから大学入試制度も変わって、高等教育に少しずつ変革が訪れるでしょう。その時代の変化を先読みして、出来ることは今のうちにやっておきたいものですね。
(グローバリズムに染まれ、と言う意味ではありません^^;)

さて続いて、子どもの習い事にそろばんが良い理由、後半です。

自信をつける

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まず分かりやすいところからいきましょう。
そろばんは自分のやってきたことが毎回“点数化”されるので僅かな上達でも手に取る様に知ることが出来ます。
そして、自信も持てる=自己肯定感を持てる、につながりやすいと思います。また、そろばんはやったらやっただけ得点が取れる様にシステム化されていますので、努力が報われないことはそう多くはありません。
そう、そろばんは””努力の方向を間違えにくい習い事””なのです。

(今の世の中、自信を持つことですらとても難しい。何故なら自分よりレベルが高い人などネット検索すればすぐに見つかってしまうからです。便利ではありますが、昔より根拠なき自信を持てず、とても複雑な世の中になりましたね。)

対して、スポーツはどうでしょう。
上達や経過などがとても可視化されにくく、正直、年単位で結果が見えない、なんて事もざらではないかと思います。また、常にチーム内でのレギュラー争いやチーム外との競争にさらされていますので、結果がでてこそのスポーツ。という事は、自分の中での“頑張った”と言うのはとても評価されにくいです。
(だからスポーツはダメだ、なんてことは全くなく、逆に体力をつけることや、チームワークを学ぶことなども、将来に向けて投資できるとても素晴らしい訓練だと思います)

反復して精神力を鍛える

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そろばんは自分との闘いです。時には苦手なことも出てきて、やりたくないと思っても乗り越えられるまでひたすら立ち向かう事が求められます。
しかしそれに屈していては、今後、人生の中で幾度となく困難に襲われることと思います。
まずやってくるのは中学校から始まる定期テスト。
そしてその次は高校受験や大学受験等です。
仕事も勿論そうですね。業務のすべてがやりたい仕事なわけがありません。

そろばんはそいつらがやってくる前に低いステップで訓練が出来る良い機会なのです。
しかも反復で大丈夫。頭を要領よく回転させ、判断し、指を動かす。それだけです。
やってれば自然と結果は出てくる、ある意味、半分答えが見えている簡単な訓練です。これに対して、答えが見えない、正解がないものに対してのアプローチは困難を極めます。
まずは低いところからのステップアップが必要不可欠なのです。

人生を大きく左右する時間の使い方。

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そろばんが出来る子の特徴を考えてみたのですが、みな例外なく時間の使い方が上手い。
みんな(すごく)良い意味でマイペースなんですね。

例えば、授業が終わり、小学校から帰るとします。
A子ちゃんは他の子に合わせて、だらだら寄り道?をしながら15:15に帰ってきます。そして、疲れた~と言って、お菓子を食べつつ、ゲームもしながらのんびりして16:30からのそろばん塾にやってきます。終了してからもなかなか帰らずダラダラ。帰宅すると17:45。そこから宿題をやりますが、晩御飯の時間に重なり、中断を余儀なくされ、結局遅くまで宿題をやり、寝る時間が9時を回ってしまいました。読書の時間はありません。

B子ちゃんは他の子には合わせず、自分のスケジュールで帰る時間を決め、そそくさと帰宅し、15:00前には帰宅。そして、今日の宿題を高速で終わらせ15:30からのそろばん塾にやってくるのです。また、そろばん塾が終わり、これまた即座に16:30に帰宅するとすでに本日のタスクからは解放されたので、即座に遊びに出かけます。6時には晩御飯を食べ、お風呂に入り、翌日の準備などをし、8時にはベッドへ。そこで1時間弱の読書タイムがあり、9時前には就寝しました。

さあ、どちらが理想のスケジュールでしょうか。
そろばんとはこういう時間配分や効率の良さを求められます。
A子ちゃんは完全に時間に支配されているタイプです。社会だろうが学校だろうが、大半の人がこれに当たります(笑)
翻ってB子ちゃんは時間を完全に支配し、自分の思うとおりに進めることが出来ます。
つまり何事も自分のペースに持ち込み、自分の土俵で勝負が出来るのです。
ここまで出来る子は滅多にいないのですが…^^;

B子ちゃんの様になるには…(自分が)そのことに気づく必要があります。しかもタイミングよく気付かないといけません。
ですが、その然るべき時は僅かしか訪れません。(もしくは努力がない場合、訪れないかもしれません。)
その時に気付けてあげて、アドバイスを聞いてもらえる関係をご家庭で築けているか否か、が大きな分かれ道では無いのでしょうか。

言いたくないそろばんのデメリット

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さて、メリットばかり申し上げてきましたが、もちろんデメリットもあります。
これに触れるのは正直微妙な部分もありますが(笑)、意を決して正直に書いておきましょう。

まず、考える力はそこまで身に付きません。まあこれは普通に考えれば分かることですが^^;
図形や文章題はそろばんを使った応用など勿論ありませんので、今より出来るようになりたい場合は別途補う必要があります。そろばんをやったから図形や文章題が苦手になるのではなく、勘違いして訓練せずに放置しているから苦手になるのです。そろばんは条件反射で問題を解いていくから、と反論されるかたもいらっしゃいますが、図形や文章題での脳の使い方をマスターしていないだけです。つまり、訓練が足りないのです。
たまにここを履き違えるかたがいらっしゃいますが、絶対に間違えてはいけません。

そろばん塾ピコは例外の扱いになりますが、もう一つあげておきましょう。
本気でやるなら“他の習い事と両立しにくい”のがそろばんです。
昔、本気でそろばんをやって段以上を取得している方ならご存知かと思いますが、週3、週4以上やらないと段の取得など不可能に近いです。
Youtubeなどでそろばんを検索していただくとわかりますが、達人の域に達すると、もはや何をしているのか分からない程、神がかった計算の早さなのです。
そろばんを普通に使っていては合格が出来ない為、暗算でおこなうか、もしくは両手を使ってそろばんを弾いたりします。

ですが、ピコでは2級取得が目標です。
現代に合わせて“受験に生かす“という事で新たにデザインしているので、週2で大丈夫=頑張ればほかの習い事とも両立可能、と言うわけです。
ただ、そろばんエリートとしてテレビや大会に出るようなレベルの人は出てきません。どちらが良い悪いという事ではなく、ピコはその方針だ!と思っております。

てなわけで、そろばん塾に入る前にはそこの教室の目指すところ、つまり最終目標は確認必須です。

まとめ

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そろばんを始める前に、目的や目標などを決めて、しっかりと共有し、現実とのギャップはどうなのか、逐一確認していくと良い結果が残せるのではないでしょうか
大変ではありますが、もの凄く基本的で、そしてとても大事なことです。

そろばんは、
お子様の可能性を広げます

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計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。

よろしければ、キャットリーの特長そろばんの効果についてもご覧ください。

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