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そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学6年生までが在籍しています。
そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^
はい、今回から検定シリーズの詳細編を書いていきます。今回は日商(日珠連)検定について。
今までも日商については、何となく書いた感はありましたが、今回は“日商(日珠連)検定 完全版”という事でお願いします^^
種目からレベル感から、合格点、その他お勧めの受検方法について、そして段位や暗算についても触れていきましょう。
恐らく、ここまで解説している記事は無い様な気がします^^;
(気がするだけだったらすみません…)
概要編でも少し触れた通り、一般的な珠算の種目に特化しているのが日商検定です。
という事で存在する種目は
・見取り算
・かけ算
・わり算
3種類のみです。(伝票算は平成14年に廃止)
とてもシンプルで分かりやすいのが、日商検定の特徴です。
そして、暗算の級を取得したい場合は日珠連の暗算検定を受けましょう。という事で必要のある人のみが受けられる様に暗算は別検定として独立しています。
また、種目の種類としては3種類(かけ・わり・見取り)ですが、得点としては全体で1つとカウントされるので、種目毎の最低得点は設けられておりません。
また、時間制限も全体で計測され、どこから取り組んでも大丈夫、と言った仕組みになっています。ある意味、苦手種目があったとしても、戦略次第で何とかなる、と言えばそうかもしれません^^;
でも、私としては良い取り組みでは無いかと思っています。
そろばんって何も考えずにひたすら速く、ってなイメージがありますが、自分の頭で考える部分も必要だと思います。少なくとも実社会ではそちらの方が大事ですよね。
桁数や口数に関しては、下記の様なレベルの推移をしています。
↑1~6級
↑準級
↑7~10級
日商検定のポイントは1級~3級の見取り算の難しさなのですが、
3級 10口60字
2級 10口80字
1級10口100字
と言った具合に急激に難しくなります。
これはどういう事かと言うと、1つの問題につき60~100の数字があって、1つ1つ計算する、と言った事を意味します。
文章だけだと、ピンとこないと思うので、実際の問題を見てみましょう^^;
(3級見取り算)
(2級見取り算)
(1級見取り算)
3級と1級では、まるで難易度が違う事にはすぐにお気づきいただけるかと思います。
ここの差はちょっと無視できませんね…3と1では必要な速度が段違いです。
準級は、ちょうどこの間に位置しているので、準級を導入して、検定を目標に少しづつ実力を高めていけると1級2級の合格に近づいていけるかと思います。
あとは7級と6級割り算の差。
(7級わり算)
(6級わり算)
見て分かる通り、6級では、わる数が2桁になっているので、安易な計算(と言うか商立て)は出来なくなります。
いかに7級のかけ算とわり算を習得しているかが、ここを躓かない様にする鍵だと思います。
具体的には商を立てる早さが必要で、そして、置き場所、引く場所を間違えないことが大事です。
もっと言ってしまうと、かけ算も見取り算も(7級に比べると)かなり難易度があがるのが6級なのです。
たまにある要望として、8・7級あたりを飛ばしてください、と言ったことがあります。
9~7級が比較的簡単だからと言って、飛び級をすると経験上、いい事が全くありません。
(特に3年生くらいの場合)
飛び級を希望するくらい良く出来るのであれば、講師を唸らせるが如く素早くこなし、W受験を検討しましょう。
先ほどの画像で見切れていましたが…
単純に言うと3つの区分に分かれています。
10~7級は6割で合格
6~4級は7割で合格
3~1級は8割で合格(準3~準1も含む)
です。
単純化して、覚えていると何かと便利です^^
段位については纏めて記事の後半で!
日商検定が教室の検定となっている場合は勿論そのまま受けるしかないと思うのですが、
他の検定を導入している教室の場合、そちらをメインに受検するのが良いと思います。
検定は頻繁に行って、短期的な目標とし、レベルアップを狙うのが良い使い方です。(自論ですが)
そして、商工会議所に受けにいくのは上位級に限ってで問題ないかと思います。(こちらも自論です)ピコが推奨しているやり方ですね。
中学受験などを控えている場合は、6級5級で受けても役に立ちますが、(場慣れ感を養う)その場合、教室の講師に受検内容を必ず確認してもらいましょう。
弊社より一番近い立川商工会議所の場合は検定内容に差があり、要注意でしたので。
※日珠連所属の教室の場合は通常、日商珠算検定を受けずに、教室の適当なプリントで済ませているケースが多いと思うのですが…^^;
あ、業界の闇に触れてしまいました…^^;
こちらの試験は日珠連主催で、そして「段位認定試験」という名称です。
珠算能力検定試験、と言う名前とは少し変わって、硬いイメージなのでしょうか^^;
そして重要なのはここから。
問題は段位と言う名前の1種類で、難易度自体は1級と全くと言って良いほど変わりません。
そして、何点取れたかで取得できる段位が変わってきます。くわえて、かけ算・わり算・見取り算全てで取れた段位が認定されます。
かけ算だけ十段の合格点を取っても、他が取れなければ認定されない、そんな仕組みです。
そして認定の点数はと言うと…
え?結構点数低くないですか?二段とかは取れるんじゃ?
と思ったあなた。段位は級とは別格のスピードが必要になるのです。
1級で20問だったかけ算は、3倍の60問になり、初段を取るにも90点必要です。(1問5点)なので、10分で18問正解しないといけないわけです。
1級がギリギリだった場合は、(初めのうちは)手も足も出ないでしょう^^;
そう考えていくと十段と言うのは、競技選手並みの桁外れた速さと言う他ありません。
まあ、と言うか、取得するには暗算の能力を限界突破して高めていく他ないんですけどね^^;
(2段とか3段くらいになると)
そろばんでの正攻法では無理な事に早々気付くかと思います。
かけ算・わり算も暗算を使って途中は完全に省略し、更に最速で出来る両落としが必須、しかも何をやっているか分からないくらいの指のスピードも必要です。
見取り算はそもそもそろばんを使いません^^;
と言った具合に特殊能力具合が並外れていくのですね。
(因みに、私は全く出来ません^^;)
ここまで解説しておいて何ですが、ピコでは段位を積極的に指導しておりませんので、必要だと思った方は遠くのそろばん塾を紹介します^^;
暗算検定について書くのも初めてかもしれません。
暗算は下位級と同じで、日珠連主催での試験です。
こちらは割と作りが単純で、レベル感さえ覚えてしまえばあとは検定時間12分、8割以上で合格がすべてだと思っていただいて、ほぼ問題ありません。
下記が検定の内容です。
暗算の要は見取り算です。その他は割とおまけ感があると感じるかもしれません^^;
見取り暗算が出来れば、あとは慣れの問題ですから。とりあえず見取り暗算を多めに練習するのをお勧めします。
また、暗算でも勿論段位認定試験があります。
が、記事が長くなってきた事もあり、こちらは割愛で^^;
ご興味がある場合は下記リンクから確認できます。
http://www.shuzan.jp/kentei/dani/anzanteido.html
日商(日珠連)検定の詳細に触れてきましたが、何となく、特徴やレベル感などは伝わりましたでしょうか。
どんな記事よりも、公式サイトよりも、細かく細かく書いたつもりですが、それでもまだ各級の詳細を説明するには至っておりません。
その辺りもご希望があれば記事にしたいと思いますので、ぜひ応援?のほどよろしくお願いいたします^^
次回は割と謎に包まれている、全珠連の解説です。
私は全珠連の検定をも受けたこともないのですが^^;、この記事の為に教材も購入して、細かい部分まで自分で解いたりもして研究を重ねております。
どうぞご期待ください。
※ピコの教室は、あくまでピコ検定がメインですので、日商(日珠連)の事がすべて分かるわけではありません。
間違っている部分があるかもしれないので、自分にとって重要な情報は公式サイトや直接の問い合わせで、再度ご確認いただけると幸いです。