数字や算数が苦手な子でも、そろばんはできるようになるか

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そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学6年生までが在籍しています。そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^

今回は算数が苦手な子でもそろばんは出来るようになるか、と言った内容です。
入会のきっかけとしては良くある事なのですが、私個人の意見としては「その子が算数嫌いを克服する意思があるかどうか」によって成果があがるかどうか大きく変わってきます。それではいくつかの例を織り交ぜて見ていきましょう。

算数が苦手になる時期

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苦手になる時期によって変わってきます。
まずは1年生の後半、繰り上がりが入ってくる時期ですね。学校では、さくらんぼ計算などで説明があるかと思いますが、これで既に混乱が始まる子がいます。

その次は4年生の算数でしょう。
角度、単位変換、わり算の筆算、少数、分数…
どれが、と言うより全部躓きポイントなんですよね^^;

という事で、(細かい事は置いておくと)大体1年生か4年生とざっくりそういう事になりませんかね。(ほんとざっくりですみません!)
よって、入った学年、そして本人が抱えている苦手意識の度合いがとても重要です。
そして、先ほども述べた通り、本人にそれを克服する意思があるか、です。
4年生にそんな意思を求めるのは酷と言うものなので、やんわりと言い換えると、算数が苦手でもそろばんから逃げずに、向き合って続けることが出来るか否か、とも言えるでしょう。

少なくとも4年生で苦手意識を持つ前に

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人の心と言うのはとても繊細で、一度苦手だと思ってしまうと、例え簡単に出来る事だとしても、出来ない事と脳内であっさりと置き換わってしまいます。一種の恐怖心と言ったら良いでしょうか。その恐怖心故に、考える事を放棄してしまい、全ての行動領域において狭小化が進みます。そして、そもそも苦手な部分は避けて通りたい為、量をこなす、という事も難しくなってきます。※これは大人でもそっくりそのまま当てはまります。

なので、その苦手意識が奥に奥に入り込む前の状態が望ましいです。具体的には4年生になる前です。
※これはそろばんの成果があがるかどうかの話ではなく、算数の苦手意識を克服できるかどうかの話です^^;

そろばん6級でどうなるのか

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算数が苦手な場合、始めから通常通りの目標(2級取得)を持つのが良いかどうかは、かなり微妙です。高すぎる目標は時に本人を苦しめるので。

まずはスモールステップでいきましょう。
入門編のクリア、そして、見取り算の徹底習得。かけ算わり算の習得。
ここがクリアできるかどうかが大きな分かれ道です。
何故なら、これらをクリアしてしまえば、6級までは必ずスムーズに進みます。
そして、6級まで来れば、算数嫌いの大半は克服できていると思います。
計算は算数の1つの大きな要素です。そして、その計算はそろばんで得意になることが比較的容易です。その大きな要素さえ抑えてしまえば、苦手意識は消えてくれることでしょう。

但し、ここでの計算力は圧倒的なものとは呼べません。あくまで並みのレベルの範囲内に収まってしまうでしょう。元ある力を磨いて鍛えた、と言う類のものですので、仕方ありません。

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そろばん2級でどうなるのか

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6級の状態から、もっともっとプラス方向に転じるのか、はたまた、とりあえず苦手分野にはならずに良かった、と言ってそこそこで辞めていくのか。これは本人と保護者次第でしょう。

プラス方向に転じていくと言うのは、「珠算式暗算の習得に向けて珠算・暗算2級取得」を目指す、と言うものです。珠算式暗算の習得は生涯に渡り、圧倒的な計算力を発揮してくれるので、例えば

・中学、高校、大学受験での計算問題や文章題途中式の計算
・仕事での損益予測や即時概算見積もり
・日頃の買い物
などなど、日常から仕事まで幅広く応用することが出来ます。

先ほどの元ある能力を磨いた、と言うのと対比するのであれば、
「便利な道具を手に入れた」状態だと言うと分かりやすいでしょう。

もっと例えると、
6級程度だと、かけっこを頑張って鍛えた程度ですが、
2級を取得した場合は自転車に乗っている状態です。比べようがない差が両者には出てくる、と言うわけです。

閑話休題。
どんな習い事でもここまで幅広く、具体的な応用方法が思い浮かぶものは無いと思います。
例えば、ピアノ、英語、スイミング…。具体的に何に使うのでしょうか^^;
使い道がはっきりしたと言っても、それは将来役に立つのですか?
習い事とは習った事を応用して、具体的に何かに活かし、そして成果をあげる必要があると思うのですが、なかなかそれが活かしきれていない現実も考慮したほうが良いと私は思うのです。
計算は電卓がある、とか言っても人とクリエイティブな話をしている時に、電卓をイチイチ使っていては、遅くて話になりません。高レベルになればなるほど、瞬発力が求められます。
創業者や経営者や会社役員などの組織上層部、また個人事業主は必ずと言って良いほど暗算が得意なのです。

算数が苦手でも6級に到達するには…

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さて、6級になったらどうなるか、は先に述べた通りです。
今度はそこまでの道のりを記していきましょう。

まずは入門編のたし算、ひき算が始まります。
繰り上がりなし、繰り下がりなしからスタートするので、そこはまず問題無いのですが、繰り上がりが数種混ざってきたところで混乱が始まります。
例えば、8+8+8の場合、3種類の足し方を使わなければなりません。

① 始めはそのまま盤面に置けます。
② 8が1の位に入りませんので、2を取って10を入れる
③ 8は入らないが、1珠に2が残っていないので、5珠から2を引いて、10を入れる(これが一番の混乱ポイント)

算数が苦手な子は、この理屈を理解するのにとても時間がかかります。
(もしくは理解せずに感覚でやる子もいますが)
という事で、この繰り上がり繰り下がりの理屈を体感し、血肉になるまでひたすら効果的に繰り返す。この意思が無い限りは早々に脱落してしまいます。

なので、
・負けず嫌い
・ストイック
・(メンタルの)負への振れ幅が少ない

などの子は上手くいきやすいです。
私は少し算数が苦手、と言う子でも宿題で50問~100問、それ以上出しています。
(勿論、やってくると言う信頼があるからです)
きちんとこなしてくる子はこの3つのどれかに当てはまっていますね。

そして、一番簡単な方法は“数をこなすこと”なんです。

そもそも算数が苦手、と言う場合は数に触れる機会がたまたま少なかっただけかもしれません。なら、沢山やって試してみれば良いのです。
(あ、親がやらそうとしても喧嘩になるでしょうが…)

その先の2級(日商検定)に到達する方法

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これはもう…毎日やりましょう^^;
あとは、ひたすら自分との闘いです。

講師がどうたらとか、忙しいとかなんたら、その辺り全てひっくるめて、取れるか取れないかが自分の実力です。そういうものです。
(日商)2級取るって言うなら、言い訳とかその他の事を考えるのは完全に無意味です。
自分が自分を信じれるかどうか、この1点にかかっています。
自分を信じた子は、目標に向かって努力します。勿論、言い訳などしないのです。

問題見てもらうと分かると思いますが、まぐれで合格!とか絶対ありませんからね^^;
ネットで検索すると「昔取った」と言う人がうじゃうじゃいますが、昔は習い事の種類が極端に少なくて、皆もっとたくさん通っていたんです。
流石に週4とか通って、根性論で沢山こなせば、割と簡単に取れると思いますよ^^;

今は根性論が通用しない世の中ですし、他の習い事も多いので、継続年数が過去よりかなり短くなっていることも原因の一つです。

まとめ

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数字や算数が苦手な子でも、そろばんは出来るようになります!
しかし、苦手に気付いたなら、それを直したいなら、早く行動するべきです。

また、そろばんを受けるとどうなるのか、このまま放置して、算数が苦手なままだと将来どうなるのか、
メリットデメリットを踏まえて、本人はどう決断するのか。
改まって話す機会が必要です。

忙しい日々の中ではこういった機会を持つことすら、なかなかありません。
しかし、こういう時間こそ、現代の子に一番必要な要素だと私は思います。
また、そうなってほしい事を願ってやみません。

と真面目に書いたところで、この文章を締めようと思います^^;

そろばんは、
お子様の可能性を広げます

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計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。

よろしければ、キャットリーの特長そろばんの効果についてもご覧ください。

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