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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。
パーソナル型の電卓が登場して約35年。その間、そろばんは大きな転換期を迎えてきました。
具体的には計算機、つまり計算道具としてのそろばんから、教育の道具としての変革です。
それを踏まえた上で、電卓・そろばん両方の有用性などをみていきましょう。
日本にそろばんが伝わってきたのは室町時代の後半、大体16世紀の後半です。
そして江戸時代には寺子屋でそろばんを習うようになり、商人や武士、そして広く庶民の間でも普及し、
生活にも密接にかかわるようになりました。(ここから計算道具としてのそろばんが始まります)
そして、以降、電卓の普及まで計算道具としての役割は続いたのです。
*1
そろばんは元々中国から伝わったものであり、(そろばんの原型までさかのぼると)その歴史の流れはなんと二千年以上。
最近できた習い事とは歴史の長さが違います。
最長老の習い事と言っても良いでしょう。
長いと何が違うのかは、また別記事で触れていきます。
小型電卓の登場は1972年。誰もが知っている日本のメーカー、CASIOから手のひらサイズのカシオミニが発売され、一気に普及しました。
ここでそろばんの計算道具としての役割は終焉に向かっていく、という事ですね。
尚、蛇足ながら、初代カシオミニは現在の電卓とは若干操作方法が異なり、最長6桁表示です。
6桁以上の場合は→ボタンを押して、表示を切り替える仕様です。
また、当時の価格で12800円(当時は消費税なし)と言う価格ながら、発売10か月で100万台(!!)を売り上げています。
現在の価格相当で見ると約30000円と言ったところでしょうか。
値段と台数を鑑みると爆発的なヒットであることがうかがえますね。
*2
↓3代目カシオミニ CM-602
この機種から現在の電卓と同じ操作になりました。また少数の使用も可能に(少数部は2桁固定)
その後、日商珠算検定の受験者数の減少からみても、いったんはそろばんの人気は陰りを見せますが、その後、教育に良いという事で見直されています。
何が良いかという事は以前にもさんざん述べてきましたが、かいつまんで言うと下記のようなところですね。
・集中力
・右脳に良い
そろばん塾ピコは10年前に始まった教室ですが、その教育効果に目をつけて、新しいコンセプトでの売り出し700教室以上に拡大を見せました。
具体的には“受験対策として”“基本は週2回”
これだけなのですが、保護者の方からはそのコンセプトが好評です^^
実用的な部分では電卓にその座をあっさりと奪われてしまったそろばんですが、教育にはとても良く、それは電卓の比ではありません。まあ、比べるものではないのですが^^;
なので、どちらが優れているという尺度はあんまり意味がなく、それぞれの役割がある、という事ですね。
はっきり言って、そろばんで電卓に勝つには段以上の実力がないと難しいです^^;
そこまで電卓は優れている、という事でしょう。(計算ツールとしては)
ですが、珠算式の暗算と電卓ではどうでしょうか。
そもそも電卓は常に持ち歩いているわけでもありませんし、事前の準備も含めての時間だとすると暗算の圧勝に違いありません。おそらく暗算2級程度であっさりと勝利することが出来ます^^
計算ツールとしての珠算を身に付けたいのであれば、珠算式暗算です。
珠算式暗算を習得しないと、半分くらいは損していると言わざるを得ません。
電卓は実用的なツールとして、そろばんは教育的なツールとして棲み分けが出来ています
比べることなく、上手くつきあっていくことがポイントでしょう。
参考文献
*1 トモエそろばん 公式サイトより
*2 wikipedia、CASIO公式サイトより
※それぞれの情報には諸説あります
計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。
よろしければ、キャットリーの特長やそろばんの効果についてもご覧ください。
オンライン校もあります。教室での対面の授業と遜色ない授業をオンラインで実施します。ぜひ体験授業にご参加ください。
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