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お子様に合った教室かどうか確かめてみてください。
そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学5年生までが在籍しています。そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^
先日はそろばん教室のやり方の違い等を記事にしました。
教室によって、そろばんの教え方や、やり方に違いはあるか(後半)
そして、【違いは少なからずあるが、影響としてはそこまで大きくない】と言うのが、結論でした。
今回はその後編になりますが、
・フラッシュ暗算
・一斉指導・個別指導
・使用しているテキスト、教材
について見ていきましょう。
最近ではフラッシュ暗算が業界に定着してきた事もあり、そろばん塾としても、手軽に導入が出来るようになりました。
具体的には、タブレット端末の普及により、PCを購入してセットアップして、手間もコストもかけ、置き場所も取っていたと言うネガも無くなりましたし、子どもがキーボードを扱えずに操作出来ない、などと言う事もほぼなくなっています。
ですが、その簡易さが仇となって、ただただ漫然とやらせている教室が多いと感じています。
本来、ツールであるはずのソフトが一部目的化してしまっているのです。
正直な話、紙の暗算で問題が無ければ、フラッシュ暗算など不要な筈なのですが、手軽さ便利さ故にこの様な事になっていると推察しています。
ですので、フラッシュの導入教室に
「どんな理念で使用しているのか」
「紙の暗算との使い分け」
等々、突っ込んだ質問をしてみると、その教室のやり方や、考え方・実態が見えてくるのではないかと思います。
現在、弊社では希望者のみフラッシュ暗算を受講する、という事にしています。
これは暗算の得意不得意、紙のみで十分、子どもにより様々だからです。
また、暗算の重要性を伝える上でも、コースとしては別にしておいて、いざ興味を持った時にしっかりとフラッシュ暗算とは何なのか、という事をしっかり芯から伝える教室でありたいと思います。
余談ですが、ピコでは汎用のフラッシュソフトは使わずに、ピコ生に特化した秀逸なソフトを使用しています。
検定+超スモールステップと言う他では無い仕組みで、大手資金力の利を存分に生かしております。
学習塾でも一斉指導・個別指導とある様に、そろばん塾でもその形態によって一斉指導・個別指導と別れています。
(但し、個別指導と言っても集団の中で個別の指導をするスタイルです)
そろばんは低単価&マンツーマン指導をしてもあまり効果がない、と言った理由から、完全個別のそろばん塾は一度も見たことがありません。
集団指導と言っても個別に練習する時間はあると思いますし、
個別指導の場合は全員別のカリキュラムを組んでいて、全く別の時間軸でおけいこをすることになっているかと思います。
ここの境目は正直ハッキリしないのですが、ピコは完全に個別指導の形態をとっています。
それぞれのメリットについて
【一斉指導のメリット】
・競争心が多く働く
・仲間意識が出来る
・講師の指導が上手い(場合が多い)
【個別指導のメリット】
・きめ細やかに見てもらえる
・自分のペースで進められる
・講師1人に対しての生徒人数が少ない
・どの曜日、時間でも選べる
学習塾などでも同じですが、まさに2つは対極にあると言っても良いでしょう。
個人的な考えですと、一斉指導はある程度進んだ後には有効かと思いますが、導入で躓いてしまった様な場合は対処の仕様がない、という事を勘案して、幼児~1年くらいの早めの入学はあまりおススメできません。
基本的にはテキストを自分で解いていって、分からないところを質問するシステムかと思いますが、そもそも「何が分からないのか分からない」場合、個別で対応するのが一番だと思います。(そもそも、幼児さんだと質問すら出来ない子が多いです。)
また、マイペースでのんびりした子には向かないのは分かっていただけるのではないかと思います^^;
一斉指導の良いところは「講師の指導力がある」と言ったところに尽きるのではないかと。多数を一介にして扱わなくてはいけない指導はとても難しいんですよね。
偏見かもしれませんが、まさに昔からやっている熱血そろばん講師のイメージです^^;
続いてデメリットです。
【一斉指導のデメリット】
・きめ細やかな対応が難しい
・マイペースな子には向かない
・講師1人に対しての人数が多すぎる
・時間、曜日が限定されるケースがある
【個別指導のデメリット】
・講師に必要以上に頼り、自立出来ないケースがある
・競争心が出にくい
・講師の指導力がイマイチでも分かりにくい
個別指導と集団指導のデメリットは、ほぼ、互いのメリットと逆になっています。
まさに過去と現代の良いところ悪いところを羅列している様です^^;
これに加えて、教室の側にも事情があったりして、なかなか良いとこ取りは出来ない現状がありますので、お子様の性格や能力などを見越してそろばん塾選びをするのが良いのでは無いかと思います。
ご存知の方は少ないと思いますが、そろばんの教材は殆ど規格化?されており、検定によって多少違いがある他は、どの教材も似たり寄ったりで、大差ないのが現状です。
もっと上級になると、オリジナルを作っている塾(そろばん塾USAなど)があったり、差が出てくるのですが、特に入門などでは目にしたことがある様なものしか存在しないのは確かです。
中学受験などでもそうですが、これに関してはオリジナル教材を作成できる資金力がある大手に利があります。何故かと言えば、「解決しなくてはいけない問題」がある場合、既存の教材ではそれを改善出来ない場合が殆どだからです。
具体例をあげましょう。
入門編として、そろばん塾ピコでも追加教材として、某社の教材を導入しておりましたが、実際に使用してみると問題の解決には至らず、少しの期間、お茶を濁す程度の役にしか立ちません。
何故かと言えば、「教材販売の会社」から見れば、その微々たる問題を解決するのに教材を作るのは採算が合わないから、と言う社会的構造になっているからです。
また、扱う側の立場としても、そこまで細分化されたものが分かりやすいか、と言うと、これは疑問でしょう。ピンポイントでの問題解決は自分たちで行うのが一番なのです。
と言ったところで大手の利が生きてきます。
ピコの大半の教室は同じような指導形態で、年齢構成の子どもたちが通い、同じような問題を抱えやすいので、ピンポイントの教材作成でも的をついたものが作成でき、更にどのような時にどうやって使うのか、共有しやすいと言うメリットがあるので、教材を作成した分の利益を得ることが出来るのです。(直接的にお金が入る、と言う利益では無く、教室の評判があがり、地域のニーズが上がると言う利益です)
あ、ピコの大半はオリジナル教材です^^;
特に「かぶとむし」と言われる基礎の教材に強みがあります。
が、勿論弱点もありますので、そちらの教材も独自開発しました^^
まだ現時点ではまだリリースされておりませんが、タブレット併用教材となっております!
教材の購入者は無料でアプリの提供を受けることが出来ると言う何ともリッチな仕様です^^
と言ったところで、様々な違いついて見てきましたが、教材より指導方法の方がよっぽど大事なので、
やはり転塾などを検討するときは、講師と指導を見るのが一番なのは言うまでもないでしょう^^;
と言ったところでこの記事を締めさせていただきます。
良いそろばん塾選びの参考にしていただければ幸いです。