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そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学5年生までが在籍しています。そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^
今日の本題は“どれくらい通えばそろばんのやり方を忘れないか”と言った内容です。
英会話のレベルで忘れていく…とはならないのですが、やはりそろばんも辞めた時から少しずつ忘れていくのは仕方のない事です。
(全く忘れない習い事なんてのは恐らく無いと思いますし…)
しかしその中でもある程度効果的に持続させる方法があります。
“珠算式の暗算を習得する”事です。
今回はそれについて深堀りして見ていきましょう。
ポイントと言っても楽○ポイントとか○○ポイントと言った点数的な意味合いでは無く、ここでは要点と言った意味合いですね。
つまり、“そろばんをやめた後にその能力を使うか否か”が大事なわけです。
使ってさえいれば、能力を失う事はない。
ですが、そろばんの習い事を辞めた後に、わざわざそろばんを取り出して練習したりするでしょうか…
はい。現実問題でいくと、なかなか難しいのでは無いかと思います。
しかし、皆様は計算を普段の生活から切り離すことは出来ますか?
私は出来ません。例え、アメリカにいたとしても、それ(計算)からは逃れることは出来ないのです。(少し言い方が悪いですね^^;)
つまり、そろばんはしないが、計算は間違いなくする。
現実はこうなっているでしょう。
続きです。
計算の種類については下記のような方法が一般的ですね
・暗算(簡単な計算なら暗算でやりますよね)
・筆算(紙と鉛筆があれば)
・電卓(最近だとスマホが手軽)
大まかにはこんなところでしょう。
しかし、そろばんをやっている子は暗算の中でも“珠算式暗算”と言う方法を習得する準備が出来ています。
珠算式暗算とは、その名の通り、そろばんを使って暗算をするのですが、正確に言うと、頭の中にそろばんをイメージして、その頭の中のそろばんの珠を動かして計算をしていくのです。とても特殊な計算技能ですよね。
しかし、いくつかある暗算方法の中でも、これはとても合理的なんです。
一つ目は筆算式の暗算です。(正式にそう言うのかどうかは分かりませんが^^;)
まず、数字を想像して暗算をするには限界があります。
かなり頑張って掛け算ではせいぜい2桁×2桁、足し算・引き算だと2桁の長いもの難しいものは無理では無いでしょうか。
また、割り算では÷2桁のものが難しいと思います。よって、一般的な筆算式の暗算だとすぐに限界がきて、スマホをポチポチしたり、紙に書いたり…と言う事になります。
次にインド式計算です。
インド式計算はそこそこ早いとは思いますが、特定の数字のみしか計算出来ずに、一種の裏技みたいなものです^^;
ネタとしては良いのですが、実用的か、と言われると???と私は思っています。
そして、最後に珠算式の暗算です。
まず、そろばんの珠が数字をイメージしやすい仕様になっている事に気付いてください。例えば、9を表すのに、5珠一つと1珠四つでとても分かりやすく、イメージしやすいかと思いますが、これが珠を9個縦に並べた場合はどうでしょう??
…イメージするのが到底無理なのにお気づきいただけたのでは無いでしょうか。
また、どんな数字でも対応出来る、3桁の加減算や3桁×2桁の計算、慣れればマイナス、少数の計算も対応出来る
などなど、とても守備範囲が広く、仕事や日常生活にも十二分に活用できるのです。
デメリットとしては、真剣にそろばんに取り組まないとなかなか珠のイメージが完成するに至らない事でしょう。しかし、やればやるだけ習得していきます。
はい、それではタイトルに戻って参りました。
どれくらい通えばそろばんを忘れないのか
その答えは【珠算式暗算を完全に習得したら】そろばんを忘れません。
その理由は先ほどズラズラと述べた通りです。
でも、珠算式暗算を完全に習得したら。っていつなんですか??
と言う質問が飛んできそうです。
これはその人の価値観や、目的によって大分変ってくるとは思うのですが、
私の見解としては最低でも(日商珠算検定の)暗算2級を取得したらOK。
1級なら良し、と言った具合です。
※暗算2級
(加減算)3桁7口
(乗算) 2桁×2桁
(除算) 4桁÷2桁
※暗算1級
(加減算)3桁10口
(乗算) 3桁×2桁
(除算) 5桁÷3桁(2桁もあり)
まとめます。
暗算2級・1級、段位を取得するまで通えば、そろばんのやり方は忘れません。
その理由は、
珠算式暗算を習得すれば、日常生活や仕事などにも応用が十二分に効き、そして自然と常用するので、忘れにくい、と言った為です。
あまり知られてはいませんが、そろばんを習って身に付く、一番実用的な能力は暗算です。他にも色々なメリットはあるのですが、目に見えて一番なのは間違いなく暗算なのです。
ですので、そろばん塾に入ったらそろばん!と言うわけではなく、
並行して暗算の訓練もしていった方が幸せになれるのは間違いありません。
と言った具合で暗算検定も視野にいれて、おけいこを頑張りましょう^^