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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。
百聞は一見に如かず。
私が文章で説明するより、問題を見てみましょう。
テキスト丸々アップロードするのは権利上の問題がありますので、自作した問題になりますが、レベルは同じなので、問題なく該当級のレベルは体験していただけるでしょう^^
これがカリキュラムごと(①~⑳)の例題です。
そして各単元に対して50問ほど用意されていて、総問題量は1052問!
問題を見ると一見簡単そうに見えますね。ですが、これを解くには順を追ってすこしずつ積み重ねをし、着実にレベルアップしていかないといけません。
この文章を最後まで読んだ後に、①~⑳までスムーズに解けたあなたは天才です。
…それくらい簡単にはいかないですよ、という事です。
具体的には、そろばん自体、5の繰り上がりがあると言う算数とは全く違う部分がありますので、慣れるまではなかなか指が動かずすぐに習得…というわけにはいきません。
実はここを脱出するのは学年が高いほど有利です。
それではカリキュラムごとに区切ってみてみましょう。
かぶと①は1珠のみ使った計算です。これは幼児でも数さえ数えられれば問題なく習得できます。
かぶと②はそれに5珠が入ってきます。5と1で6などと読み取ることが出来ればこれも問題ありません。
かぶと③は6,7,8,9と一気に入れたり、取ったりします。指使いを間違えないように注意ですね。入れるとき(足す)は同時に珠をはじく、
取る(引く)ときは1珠を取って、次に5珠を取ります。
余談ですが、入れる・取ると言う言葉を私は多用することが多いのですが、どちらかと言うと幼児~小学校低学年や初心者向けの言い方です。足す引くの方が小学校中学年~高学年向けですね。まあ、慣れてしまえばどちらでも理解してもらえますが、私は小さい子への指導を基本に置いているので癖としてついつい出てしまいます^^;
このかぶと①~③までを体験授業の1時間弱マスターします。(勿論その前の鉛筆の持ち方とか、そろばんの持ち方とかも教えますよ)
ここまで出来ていれば入学後もスムーズに進みます。そのため、体験は必ず受けていただいています。
さて、かぶと④は繰り上がり(繰り下がりも、ですが以下省略)に突入します。
まずは6,7,8,9かつ1珠を使った繰り上がりです。例えば6+9のような計算です。
9足せない時は1を取って10を入れる。
15-9の時は、9引けない時は10を取って1を入れる。
と言った具合で教えていきます。順番には注意しなくてはいけませんが、ここも問題ない生徒が大半です。
これを呪文のように覚えれば良いだけですから。まだあまり判断することはありません。
次のかぶと⑤は5珠を使った繰り上がり(以下省略)です。
5+5-5などは最たる例です。この場合も上記とほぼ同じで5を足せない時は5を取って10を入れる。引けない時は10を取って5を入れると教えて、そして覚えます。分からない時は表を見ればOK。まだ脳の空き容量は確保されているようです。
次は9から5、かつ1珠と5珠を使った繰り上がりです。
つまり④と⑤の複合的な出題と言うわけです。復習に当たりますが、二つを同時に操る訓練として、ここのかぶと‐6は有意義なものとなっています。
例題としては4+6-5と言ったものですね。
6足せないから、4を取って10を入れる。
5引けないから、10を取って5を入れる。
と言った具合で教えていきます。
この辺りからペースダウンする場合もありますが、まだまだ頑張るれるはずです。
これがかぶと⑥。まだまだ続きます。
かぶと⑦で10の合成分解の〆で、1-4を使った繰り上がりです。
例えば9+1、10-1ですね。前者は1足せないから9取って10入れる。
後者は1引けないから10取って9入れる。です。
10の合成分解はこれでマスターした状態になりました。
少し複雑になってきましたか??いえいえ、本番はこれからです。
ここからは1桁の難関、5の合成分解です。
例題としては1+4や3+2などですね。これだけなら簡単かと思いますが、ここに10の合成分解も加わってくるので、これから自分はどちらを選択するのか、判断が必要になります。判断が必要という事は頭を使う必要がある、という事ですね。脳を使う訓練としても良いかもしれません。
また、ここでも珠をはじく順番に注意しなくてはなりません。
4足せないから、5を入れて1を取る。
2足せないから、5を入れて3を取る。
先ほど4を足せないから6を取って10を入れる…と10の合成を説明しましたが、5の合成の場合もあるのですね。
ここが混乱ポイントです。そして次の単元ではさらにその混乱に拍車がかかるわけですが…さて…
この単元で1桁は終了です。しかし、ここに来て最難関の問題が出題されます。
問題例としては5+6や12-7です。
さきほど6が足せない場合は4を取って10を入れる、と説明しましたが、その肝心な1珠がありません(泣)
ではどうするのか。
先に5-4をやります。1入れて5を取るです。そして、10を入れればOKです。
今まで2段階だった計算が3段階に分かれてしまいました。
12-7は、2から7は引けないので、まず10を引いてしまいます。そして3が(1珠に3つ)入ればそこで計算終了ですが、ここでは3は入りません。ここで2+3を行います。
5入れて2取る。そして答えは5と導きます。
この3つの判断および繰り上がり方法、そして指使い(と入れる順番)をマスターすれば1桁の基礎編は終了と言うわけです。
3つの判断とは”10の合成”、”5の合成”、”その複合”、どれを使えばいいか、と言う判断の事ですね。
ここから2桁の計算に突入します。
100や50への繰り上がりなども入ってきますが、基本はかぶと①~⑩の応用です。
とにかくカリキュラムに従って解いていくうちに、いつの間にか出来るようになっていることでしょう。習得するのに大事な事は“諦めない”“しっかりと先生の話を聴く”“10分程度で終了する宿題をしっかりとやってくる”
これだけです。本当にこれだけ。
さあ、ここから大海原へ向けて漕ぎ出しましょう!
(無理やり終わらせるの巻)
基礎編の内容は理解していただけましたか?
子どもには比較的難しい内容で、ただ通っていれば躓くことなくスムーズにいく、なんてことは全くの幻想です。
出来ないからやらない、辞めさせるのではなく、“出来たらこういう風になる”という事を想像させて、確実に山を登っていきましょう^^