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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。
今回はピコが目標にしている2級の記事です。
ここまで来たからには、やる気が…集中力が…と言う問題は無いと思っています。
ですので、合格に向けて参考になる動画も挟んで、なおかつアドバイスも具体的にいきたいと思います。
ピコは4級までの検定が難しい分、3級のクリアが割と容易だったりします。
しかし、それは3級合格までの話。
2級は一気に難易度が上がります。合格率は35%前後といったところです。(日商珠算検定公表値)
絶対受かる、と言った検定とは少し違いますね。(しかもこの中には中学生や高校生、大人も含まれているので、小学生に限っていうと、もう少し少ないかと思われます)
準級はあまり認知されておりませんが、3級と2級の間には絶対的なるレベルの差が存在し、順当に進めるとすれば準2級の方が妥当です。
内容については後述しますが、準級のおけいこ導入も検討していきましょう。
ここは3級と比較していきましょう
【見取り算】
3級→6桁10口
2級→8桁10口
左が2級、右が3級。単純に1問につき計算回数が20回増えると言う事です
【かけ算】
3級→かける数とかけられる数で7桁
2級→かける数とかけられる数で9桁
上4問が2級、下4問が3級です。見た目で既に難しくなっているのが分かると思います。
【わり算】
3級→わる数と商を合わせて6桁
2級→わる数と商を合わせて8桁
上4問が2級、下4問が3級です。
割られる数がやたら長かったりして、最後まで割り切るのがなかなか大変です。
とレベル感を大まかに把握したところで内容に踏み込んでいきましょう。
<準2級参考>
・見取り
7桁10口
・かけ算
かける数とかけられる数で8桁
・わり算
わる数と商を合わせて7桁
見て分かる通り、3級と2級のちょうど真ん中に位置しています。
ですので、2級が難しすぎる場合は、心が折れないためにも3級→準2級→2級の流れが良いと思います。
検定はパスしても大丈夫かと思いますが、目標が必要な場合はいついつまでに準2級取得を目標にしよう。と言う形で設定するのも有効です。
珠算は特殊な計算(開法と呼ばれる√の計算など)を除いて、マイナス計算が最後の技術です。
難しい言葉で言うと【補数計算】と言い、ピコでは3年生あたりから取り組む子も多くいるので、この用語を必ず覚えさせる、という事はしません。
必ず、何それ歩数の計算?みたいな顔をされるので(笑)
補数計算は小学生でやる引き算、の事では無く、中学生でやるマイナスです。
実はそろばんがあれば整数、少数のマイナス計算は出来てしまうのです。
(見取り算の少数はあまり計算しませんが、通常通りやれば良いだけです)
ここは分かりにくいので問題&動画で確認しましょう。
順番としては、
1、引けない場合に2以降に進みます
2、引かれる数の 1桁上の位に1を入れます。(借りると言います)
この場合、1000を借りて1362-578となります。
3、 そのまま計算します。784と出ます。
4、通常通り、67をたします。851と出ます。
4、次に答えを書いていきます。まずは-と書きます。
5、一の位のみ10、他は9から引いたものが答えになります。
6、百の位は9-8=1です。十の位は9-5=4です。一の位は10-1=9です。
7、答えは-149(マイナス149)です。
※2、の1000を入れるのは省略する場合が多いですが、教える時は分かりやすい様にこういう形で指導しています。
あとはこの計算が8桁になるだけです。どの子に聞いても同意してくれますが、慣れてしまえば、マイナス計算は大した事ありません。
マイナスとプラスを行ったり来たりする場合は借りた数を戻したり、また借りたりしなくてはいけませんが、これも2級では出てきませんしね。
動画ではその他2問やっていますが、
5744 → -4256と変換?し、21111 → -78889と変換します。
これで何となく分かりましたかね。
さて、マイナスの計算を解説しましたが、問題はここではありません。
桁の多さが問題なのです。
(左側が2級、右側が3級)
先ほども説明した通り、8桁の計算を10回するので、答えは殆どの場合、9桁になります。
まあ、長いこと…www
全体的に集中力を切らしている暇は一切無いのは勿論なのですが、1回1回の計算の合間の時間、また、問題を書いてから次の問題までの時間の長さも大きく関わってきます。
ここは集中や、やり方の問題で結構詰められますので、練習のうちから意識して取り組みましょう。
ワンタッチそろばんを使うのも手ですが、実はそれより集中して間を詰めた方が断然早いのです。
また、見取り算の際はいくつかに区切って数字を確認していく事になります。
一気に8桁記憶する能力があるのは、暗算をある程度習得している子に限ります。
まず普通は無理です^^;
お勧めはまずは2桁+3桁+3桁、慣れてきたら5桁+3桁が良いと思います。
4桁+4桁も出来なくは無いですが、4桁毎の区切りは付いていないので、間違えない様に徹底的な練習が必要、だったら5桁+3桁の方が良いと思います。
いずれにしてもそろばんを弾きながらチラ見して、尚且つ計算が遅れない技術が必要になります^^;
数字を書く速さも大事です。答えを想定して、
9桁の数字(例えば454,008,732)を書いてみましょう。カンマも打たないといけませんし、数字で見るより書いてみると長く感じる筈です。
これを悠長に書いている間に、どんどん時は過ぎてしまうので、ある程度数字は小さく、しかも丁寧に書けることが好ましいです。特にカンマが数字とくっついてしまい、答えは合っているのに×なんて事もありますから、間隔は少しとっておくと良いです。
1問58秒として、答えを出すまでに50秒、5-6秒くらいで書ければ、OKです。ここから答えを出す時間をどうやって短縮していくか考えていきましょう。
見取り算については、合格に向けてまだまだ色々と解説したい事はあるのですが、まずはこのあたりで見取り算の解説を〆ます。
最後に昭島駅前校のK先生にお願いして撮影した動画を参考にしていただければと思います^^
かけ算は引き算を一切行いません。
だからなのかはハッキリしませんが、あまり考えなくても大丈夫で(と言うと語弊がありますが)スピードを重視してガンガンいっても、そこそこ良い点が取れる筈です。
見取りは1問の点数配分が大きくて、落とせない。また、検定などで緊張すると手が震えやすいです。わり算は下手すると時間が掛かりすぎる場合があるので、一番攻めるべきポイントはかけ算です。
また、かけ算は今までの延長戦上にあり、桁数が増える以外で特に難しくなることもありません。九九と足し算を間違わなければ良いだけです。
こちらはまず動画をどうぞ。
さて、時間短縮の方法を解説しましょう。まずは見取り算と同じく数字を速く書く事です。
殆どの場合で見取り算と同じく9桁ですが、20問あります。
なので計算で約20秒~約25秒、答えを書くのに約5秒と言った具合が良いかと思います。
また、桁数についてです。
今までピコでは始めに小数点となる指を置いてから計算しましたが、
もうここまでくれば指を置かない方法を使ってもOKです。
例えば70,241×280.9であれば答えは5桁+3桁で合計8桁、と事前にパッと理解し、出た答えに対して小数点を付ければ良いだけです。(先頭の数字によっては7桁にもなり得るのでそこは注意)
0.いくつ、もしくは0.0いくつの場合もどうなるか、しっかり把握しておきましょう。
0.00いくつの問題は出題されません。
絶対、左手を置かない方が良い、と言うわけでは無いのですが、間違いさえなければ馴染む方でやれば良いかと思います。
計算をする場所に自由度を持つと良いです。
2級程度になると数字が左側に伸びたり、右側に伸びたりします。
前者は整数の場合、(70241×280.9など)
後者は少数部が長い場合です(0.02783×79246など)
かけ算は答えが右側に置かれますので、少数部が長い場合は、そもそもの数字を左側にずらすのも1つの手段です。これも一つの手段として考えてください。
そもそも慣れないとずらす事自体に時間が掛かってしまいます。
と言ったところで決定的なアドバイスもなくかけ算は終了します^^;
段などを取得し、珠算を一通り知るとまた違いますが、まだ2級を合格していない時期に一番時間がかかるのは、このわり算です。
何せ長い!ので、途中で間違えやすく、また3級と同じく割り切れない計算があるので、間違えに気付くタイミングが遅かったり、やり直しを何度もしたりすると時間的に致命的なミスとなります。
コツと言うかポイントは商を立てる時と、引く時に迷わない様にすることです。
わり算は珠を速く動かしても、速く書いたとしても、たかが知れているので、この2点が勝負だと思ってください。
こちらもまずは動画をどうぞ。
3級でも出てきたこのタイトル^^;
2級でいつまでも割り切れない場合は飛ばすのが良いです。
出来ない問題でいつまでも時間を取られて、尚且つ時間切れのリスクと戦うのは精神衛生上、良くありません。
なので、飛ばすか、それらしい答えを書くのが対応としては正解です。
(それらしくちゃんと考えて答えを書けば、意外に正解している事もありますよ)
さて、このわり算割り切れない問題ですが、初めからこの問題は四捨五入する、と分かっていると非情に有利にことを進めることが出来ます。
例えて言えば、算数の台形の面積を求める公式を知っているか否かくらい、重要です。
(言い過ぎ…)
ALL整数問題に関しては、割り切れない問題は出ないと思って大丈夫です。
7桁÷4桁、もしくは8桁÷4桁、問題全てが整数の場合です。
前半の10問に限って言うと【商が1の位以下からスタートする場合】にしか四捨五入は出題されません。
冒頭で述べた通り、わる数と商を合わせて8桁なので、5桁以上は確実にいきません。
つまり、2.4675…などと答えが出て、2.468と答える様な感じです。10.5754などと6桁以上計算させてから、四捨五入させる問題は見たことがありません。
と言ったところで、なんとも歯切れが悪いのですが、わり算を終了します^^;
2級はピコのまとめ的位置づけにあるので、やはり問題の難易度はかなりのものです。
ですので、来月受けると言っていきなり受かる類のものではありません。
なので、おけいこに来るたびに、少しずつでもステップアップしていければ、それで良いと思います。
また、他の塾の友達で1級や初段と言っている子がいたとしても、それに流されずに目の前の問題に集中しましょう。
受ける検定により、大きく難易度は変わります。
全珠連(全国珠算連盟)であれば体感値で約2つ3つくらい難易度が低いので、ピコ(日商)での3~4級=全珠連1級、ピコ(日商)での2級=全珠連の初段の様なものです。
また、他にも学校連盟や新しく出来た団体などもあります。
お互い、あまり気にしない様にしましょう。
それではこの辺りで^^
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