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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。
さて、2桁の見取り算を習得すると、次はいよいよ級の取得を目指します。
今回は9・10級、8級、7級と見ていきますが、この3つの級は初級者と言った具合で、そこまでレベル変化が無く、取り組みやすいものです。
各級の内容を再確認して、また、俯瞰してみて比較していきましょう。
※問題はこの記事の為に即席で作ったもので、間違いがある可能性があります。
また、体裁などは全く気にしておりませんので、¥が欠けていたりしますが、ここでは細かいことを気にせずにお願いします。
最初に申しておきますが、これは2つの級がくっついて存在しています。ですので、
取得の際は一気に9級を取るケースが99%となっています。
10級を受ける場合は見取り算のみ、9・10級の場合は掛け算も加わる、と覚えといていただければ大体OKです。(厳密には違うのですが、ここでは省略)
まず見取り算から。
以前にも触れましたが、2桁5口の計算です。このレベルには基礎編の“かぶとむし”でも取り組んでいたところですね。そういう意味で言うとあまりレベルに変化はありません。
時間制限がありますが、目安としては10問で10分です。
(検定の際は見取りと掛け算で合計20分)
まだそこまで時間不足という事は無いでしょう。どちらかと言うと、基礎の定着がイマイチな場合は正解率が低い場合もあるかもしれませんが、落ち着いて量をこなしていれば確実に点数は上がってきます。
さて、次は掛け算(乗算)です。
2桁×1桁が20問ですね。ここで持ち合わせていないといけないのはかけ算九九、そして、足し算です。(引き算は使わない)
検定を受けるまでにはどちらかの九九表(九九表、足し算引き算の九九表)を見るのは終了しておかないとミスが増えるかもしれません。
練習の際から2つとも無しでも出来るように訓練していくことが好ましいでしょう。
※ピコでは2年生まで検定の際にもかけ算の九九表を見ても良いといいルールを取っていますが、ただし、足し算引き算の九九表は見れません。
8級からは見取り算、掛け算(乗算)、割り算(除算)の3つの構成に分かれます。
それぞれ10分の目安で合計30分の検定です。
9級とのレベル差はそこまででもなく、そして新しく覚えることは割り算のやり方のみです。
見取り算
桁は増えずに口数が5口→10口になります。
(口数とは縦に数字が並んでいる個数のこと)
従って、指を動かす回数は倍になりますが、集中さえ続けばさほど難しいものではありません。
中央高速に例えると、八王子ICから府中ICまで運転するのが八王子IC~調布ICになる感じです。まだ首都高には入りません^^;
掛け算にいってみましょう。
こちらは3桁×1桁で答えは4桁になる、といった問題が基本です。
それが20問ありますが、まだ時間切れが出てくるレベルではありません。
ピコ生は基礎テキストの“かぶとむし”からの鍛え方が違うので、これくらいはまだ簡単に乗り越えてしまいます。
まだ掛け算の九九表を見ている子は殆どいなくなっていて、まあ、見ていたとしても不安だからとりあえず置いてある、と言った具合でしょう。
さて、最後に割り算(除算)です。
掛け算と同じく3桁÷1桁、そして答えは2桁になります。(答えが1桁や3桁にはなりません)
ここも1年生だろうが、九九が分からない場合だろうが問題ありません。
割り算を習得するまでにはいくつかの段階があり、階段を登るように習得させます。
まず、割り算とはどういうことか説明します。例えば4個の飴があります。2人で分けたら一人幾つでしょう?と言うのが割り算です、と。
(この場合、4÷2で式を表しますと理解できそうな場合は教えます)
次は九九の範囲の割り算を理解する。
例えば56÷7。九九の逆をやれば答えが出てくることを理解させ、少し問題をやります。
この二つが理解できれば準備万端。あとは出題される幾つかのパターンを簡単な順に教えて→実践、教えて→実践の繰り返しです。分からないところがあれば、また繰り返します。(そういったことは殆どありませんが)
習得し終わり、残ったところは検定合格に向けての練習のみです。(時間内に、正答率を高める)実に簡単ですね。これで8級も楽勝です^^
さて、この記事最後の7級です。
最初に述べた通り、やはり7級でもそこまでレベルは変わりません。
ですが、着実にレベルアップする様に設計されているのがそろばんの良いところです。
それでは早速見てみましょう。
見取り
例のごとく、2桁は変わらず、10口から15口への増加にとどまっています。
しかし、以前の記事でも述べた通り、これは日商検定7級の1.5倍の量です。油断は禁物、問題の最中に集中力を切らしてはいけません。あっと言う間にどこの数字をやっているのか分からなくなります。
割り算。
先に割り算です。4桁÷1桁ですが、そもそも割り算は割り切れないとすぐに間違いと気づくこともあり、特に問題になることはないでしょう。
九九さえ間違えなければ正答率は殆ど100%になり、別名点数ゲットの7級割り算です。
ただ、次には壁の6級割り算が待ち構えているので、位取りはしっかりしておきましょう。(どこに商を置くか、自分で論理的に説明できたら完璧です)
掛け算。
7級で比較的注意しなくてはいけないのがこの掛け算です。
今までと少し出題が変わり、2桁×2桁の20問。という事は少し複雑になるという事ですね。4桁×1桁と2桁×2桁どちらが難しいか、と問えば97.654%は後者の方でしょう^^
ここでも8級の割り算の様に段階を踏んで指導していきますが、ポイントはやはり位取りです。つまり積をどこにいれれば良いか、どの順番で計算すれば良いか。
これさえ理解すれば何事もなかったかの様にすらすら先に進むことが出来ます。
ということで9・10級~7級までの問題をオープンにいたしました。
レベルの推移、ポイントなどがある程度理解できたことと思います。
もしそろばん経験者という事であれば、一度子どもの気持ちになって問題にトライしてみるのも更なる理解につながり、良いのでは無いでしょうか。
(解答です)
見るのとやるのでは360°くらい違うのがご理解いただけると思います。
どうぞお試しあれ。