そろばん検定は何級から将来役に立つか

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そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学6年生までが在籍しています。
そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^

過去4回程度に渡って検定の種類やレベルについて解説してきました。
そして今回。
「そろばんは何級から将来役に立つか」
…これは非常に難しい問題ですね。

結論から言ってしまうと、細かい事を言えば何級でも役には立っていると思うのですが、
はっきりと効果が分かる、と言った事に絞り込んでしまうと珠算は2級程度、
そして、珠算だけをやっていてもダメで、暗算はそれ以上(1級~初段くらい)必要だ。という事です。

それは何故なのか。長くはなると思いますが、私の経験より解説していきます。

そもそも役にたつとは、どんな状態なのか

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体験の際や、電話の問い合わせでも、この質問は良く聞かれます。
何年くらいやったら役に立つのか、とか、何級まで取ったら良いのか、とか。
質問の内容に若干差はありますが。

この類の質問はとても慎重に返答をしているのですが、それはそもそも感じ方や考え方の個人差はとても大きくて、そもそもそろばんに「何を求めているのか」を注意深く聞き出さないと、それぞれの考えに対する答えは出てこないのです。

という事で、この記事での役に立つ、と言う状態の定義をしておきましょう。

・そろばんで鍛えた計算力で中学校や小学校で優位な状態
・定量的に表すことの出来ない集中力や忍耐力などの要素は考えない

つまり珠算式の暗算を使って、早い計算が出来ると言う状態です。
俗に言う、頭の中のそろばんで計算が出来て、しかもそれを活かして、そこそこは計算出来る状態だと思ってください。
(最低でも2桁の計算はパパっと出来ないといけません)

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2級だと役立つ!の真意

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先ほど2級程度なら役に立つと述べましたが、2級はどの程度のレベルかと言うと、
2年間コンスタントにみっちりやって、やっと受かるか受からないか、と言った程度です。
※2級の具体的な内容に関しては過去記事でご確認ください

3級は1年で受かる子もたまにいるのですが、2級に関してはそうは問屋が卸しません。3級から2級へのレベル差はかなりのものです。
ましてや、小学生のうちに取ろうと言うものであれば、筋力の微妙な調整が出来るか、どうやったら早く出来るのか客観的になって考えなくてはいけないと言った力も問われるので、難易度は推して知るべしと言ったわけです。
(どんなわけだ)

さて、何故珠算2級なのか、と言うと
珠算2級まで取れるくらい感覚が研ぎ澄まされて、スピードが出てくれば、それは暗算の方にも大いに活きてきて、(暗算が)得意であれば初段程度に達することが出来ます。と言うよりは珠算2級以上を取らないと、暗算の段位を取るのは不可能です。
暗算の級や段は珠算の2段階程度上までしか取れない、と思ってもらって構いません。何故なら、両者は珠算の見取り算とかけ算くらい密接していて、珠算の能力が上がると、暗算に取り組める準備が出来た、と言う状態になる、と言った関係だからです。
(良い説明が思いつきませんが、例え話でいくと、わり算をやるのに九九が必要なのと同じようなものです)

つまりは最終的に暗算だけ必要

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ここまでの話を説明すると、暗算は役に立つけど、珠算は2級だろうが役に立たない、という事ですか?と言う質問が飛んできそうです。

ここで、冒頭の役に立つとはどんな状態なのか、と言う話に戻るのですが、ハッキリと分かる能力としては珠算は役に立ちません。(キッパリ)
ですが、忍耐力・集中力の向上などの非認知能力などは間違いなく向上しているかと思います。それを役に立ったと言うのか、役には立っていないと言うかは個人差があるわけです。

例として、下記に同級生同士の会話を想像してみようかと思います。

A「オレ、そろばん2級なんだ~」

B「そうなんだ~」

A「すごいだろ~」

B「ふーん、そいじゃあ計算してみてよ!47×39は?」

A「そろばんが無いから分からないよ~!」

B「ダメじゃん!」

てな具合です。

分かりやすく極端な例にしてみましたが、そろばんが無いと計算出来ない、という事は上記の会話の様な状態になってしまうわけです。それはテストや試験でも同じですね。
そろばんを日常から持ち歩くことはありませんし、計算道具として会場に持ち込むことも出来ません。ですので、有用性の面からみると圧倒的に暗算が有利なのです。

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暗算初段の実力とは?

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そこまで言われると、初段の実力と言うのも気になりますよね。
実際の見取り暗算の問題を用意しました。


(1)4桁


(2)6桁


(3)8桁

(1)~(3)それぞれ10問ずつあるので、合計30問を4分で行います。
これを1問10点300点満点中、100点以上取れば見取り暗算は初段認定になります。

意外に点数取れなくても大丈夫なんですね!
なんて考えた方は甘いです。なんせ段位ですから。そんな簡単には取れる様に出来ておりません。

そもそも4桁の10口と言うのは2桁の10口の計算を1問で2回繰り返さなければならず、時間的にも1級と比べるとかなり厳しいのです。
そして100点以上と言う点数。1級がギリギリ合格だった場合は、暫くは手も足も出ません。もうここまで来ると学習の範疇では無く、短距離走的な競技ですね。

てなわけで、この辺りにしておきますが、段位を取るのに大変な苦労が必要なのはご理解いただけたかと思います。

最後にかけ算の問題も載せておきます。
先ほどの2桁×2桁は余裕なんですよね^^


(かけ暗算段位)

これくらい出来れば、日常にも大いに役にたってくると言うわけです。

暗算を上手く昇級していくには

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では暗算力はどう伸ばしていけば良いのか。

やはり本人に「珠算より暗算が大事」だ、という事の刷り込みが大事です。
勿論テクニック的な面もあるにはあるのですが、まず大前提として、メンタルが大事なのは言うまでもありません。

しかも、暗算は珠算より頭を数倍※使うので、何も言わないと暗算は次第に触れない方向になっていきます。(そういう子が多い)
なので、本人に如何に暗算の重要性を教室・家庭両方より説くか、が成功の鍵です。
保護者の方も暗算の重要性はあまり存じ上げない様なので、保護者教育の一環として、私は記事にしたり、LINE公式アカウントで配信したりしております。
という事で、珠算に加えて、暗算の検定もありますので、どうぞご承知おきください^^;

※暗算は頭の中にそろばんの珠をイメージして、それを動かして、最終的にはその個数によって答えを出す、と言うアプローチです。
ですから、数字を計算しているわけでは無いのです。一見、非科学的ではありますが、これは事実です。

おまけ(ピコ暗算)

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ピコ暗算(フラッシュ暗算)の活用で更なるブーストを!
ピコ暗算を使うと、暗算力の養成がスムーズに行えます。

ここではピコ暗算の説明は全て出来ませんが、特徴としては

・紙の上より圧倒的に暗算がやりやすい
・間違った方向で暗算を覚えたりが少ない
・レベル設定が圧倒的に多い(つまり細かい)

と言ったところです。
是非ピコ暗算について記事にした際は熟読していただけると幸いです^^

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まとめ

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珠算と並行して、暗算も取得していきたいですね。
それが、互いに作用しあって、良い結果を生んでいきます。

また、目標は小学生のうちに珠算2級!暗算段位!
道のりは遠いですが、講師と一緒に頑張っていきましょう^^

そろばんは、
お子様の可能性を広げます

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計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。

よろしければ、キャットリーの特長そろばんの効果についてもご覧ください。

オンライン校もあります。教室での対面の授業と遜色ない授業をオンラインで実施します。ぜひ体験授業にご参加ください。