そろばんのレベルや合格点~6級割り戻し特集~

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そろばん塾ピコ講師の平山です。
数教室を回り、様々な考え・様々なタイプの子を見てきた経験から、一般論でない、役に立つ現場視点の情報を配信していきます。

前回は基礎編~7級までの内容を紹介してきました。
今回は6級、それも主に割り算の解説になります。

6級はなかなか合格するのが難しい、所謂“6級の壁”と言われています。
全体的に桁数が増え、ちょうど臨界点に達することもありますが、主に割り算の“割り戻し”に苦戦するケースが多いです。

簡単な割り算の問題を解説してみましょう。尚、1問目は割り戻しはありません。

※割り戻しは還元法(かんげんほう)や戻し算(もどしざん)など別名もいくつかありますが、
ピコでは子どもに教える場合、割り戻しと伝えています。名称は違っても内容はすべて同一です。

72÷36(割り戻しなし)

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そろばんで割り算をする場合、7と3を割り算の商立てに利用し、まずは2の商を立てます。
そして、30×2=60を引いた場合、残りが12となり、残りの2×6を引くことが出来、計算終了。答え(商)は2です。

※便宜上、上記の様に記載しておりますが、実際の教え方はもっと効率的です

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84÷28(割り戻しあり)

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ここから割り戻しが入りますが、2桁÷2桁の計算です。
8と2を割り算の商立てに利用し、まずは4の商を立てます。

そして、20×4=80を引いた場合、残りが4となり、残りの8×4を引くことが出来ません。
その場合、“割り過ぎた”と判断し、先ほど立てた商4のうちの1を戻します。

そして商は3となり、残りの数は+20して24と変化します。
次に先ほど引けなかった8×4が8×3=24に変化するので、24-24が成立し、答え(商)が3と確定します。
やはり文章だとかなり難しいですね。
動画も作成しましたので、併せてご確認ください。

※便宜上、上記の様に記載しておりますが、実際の教え方はもっと効率的です

68÷17

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次にこの問題です。

先ほどの流れで6と1で割り算を行い、まずは6を商として立てます。
10×6=60を68から引き、残りは8です。

次に残りの7を引きますが、6×7=42で全くもって残りが足りません。
そこで割り戻しです。

一つ戻すと残りは商は5、残りは18。7×5=35でまだ足りません。
二つ目を戻します。商は4、残りは28。

7×4=28、ここでやっと一致し、答えは4となりました。
※便宜上、上記の様に記載しておりますが、実際の教え方はもっと効率的です

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2688÷56

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この様な4桁÷2桁の問題が6級の標準です。
さて、順に見ていきましょう。

まず、注目すべきは26と5です。ここで一つ目の暫定的な商は5と出てきます。
引く数は50×50=2500なので残りは188です。
ですが残りの50×6=300を引くことが出来ません。
そこで待ってましたと割り戻しの出番です。商は5→4と変化し、残りの数は688と変化します。
688-(40×6)=448となりました。さっきの様にこれで終わりではありません^^;

さて、次に2つ目の商立てをします。
448÷56=4〇となったので、44と5で商立てをし、商は8、50×8=400を引いて、残りは48。8×6=48と一致し、48-48=0
ここで商は48と確定します。
※便宜上、上記の様に記載しておりますが、実際の教え方はもっと効率的です

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まとめ

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7級の4桁÷1桁に比べて、かかる時間や難易度にかなり差があるのはご理解いただけるのでは無いかと思います。
ここが6級の壁と言われる所以の一つというわけです。

さて、既に頭がいっぱいだと思いますので、今回は6級割り算のみの解説で終了します^^;

※6級の割り算は20問、1問5点100点満点です

そろばんは、
お子様の可能性を広げます

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計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。

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