【ピコ】週1回と週2回の通学はどれぐらい効果に違いが出るか

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そろばん塾ピコ講師の平山です。
10教室程度の講師管理・研修などを行っています。現在は担当教室も持っており、年長さん~小学6年生までが在籍しています。そろばんの技術だけを教える講師は目指しておらず、子どもの総合的な未来にコミットしております^^

数回にわたってそろばんの効果について見ていきましたが、その続編?です。
(ピコの)週2回と週1回ではどれくらい効果に違いが出るか、と言った題目なのですが、少し分かりやすくする為に進み具合の具体例(級)を出して、比較してみました。
結論を先に書いておきますが、

週2回だと
2年間で2級~6級程度

週1回だと
2年間で3級~9級程度

です。

さて、この中身の解説をしていこうと思います。
尚、弊社のピコでは週2が標準コースとなっていて、90%以上が週2回通っていますので、週1の子の進み具合は不明瞭な部分もありますが…頑張って想像してみます^^;
(何故週2ばかりかと言うと、料金が殆ど変わらないから、講師がお勧めしているから、と言う理由が大きいと思います)

週2回の場合

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弊社のピコでは週2が標準コースとなっていて、90%以上が週2回通っています。
しかし、当たり前の話ですが、週2回の子がすべて同じ進度かと言うとそんな事はありません。
勿論個人差はありますので、週2の中でも進度は大きく差が出てきます。

・本人の能力、やる気
・宿題量
・入会したタイミング(年齢)

などですね。
それを考慮すると、大体2年間で2級~6級程度でしょうか。
本人のやる気や能力は高ければ進みが早くなりますし、宿題は多くこなせば進みが早くなります。
そして、入会したタイミングは遅ければ遅いほど(学年が大きいほど)、進みは早いです。(これは意外でしたでしょうか)

だから遅く入会すれば良いのかと言うと、(小学校を卒業するまでに)珠算の効果が大きく現れる2級合格に遠く及ばない場合もあります。
及ぶか及ばないかは、入ってみてからでないと何とも言えないのですが、高学年で入る子は、より厳しくハイペースで行う事だけは確かです。
(ハードにはなりますが、その分コスパが良いとも言えますね)
※中学生になると大半の子が部活をして、毎日打ち込むことになるので、ピコでは大体小学校卒業まで在籍するのが普通

翻って、早く入会した場合は、躓かない様にじっくりと進む事も可能ですし、はたまた才能が開花して高学年の度肝を抜くような子も出てきます。
基本的に珠算ってイメージの部分が強いので、小さい子に有利に働く場合もあるんですよね。あくまで””場合もある””です^^;
過度な期待は厳禁です。

週1回の場合

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そして週1回の場合です。率直にいって、ピコではあまりお勧めしていない週1ですが、その理由は…

 ・次に来た時に前回教えた内容を忘れている
 ・そもそも教える時間が不十分
 ・上記を補うために宿題を多めに出すが、それもやってこれない

そもそも週1しか通えない場合は、習い事の入れ過ぎを疑いましょう。
全て成果が出ていますか?
親の見栄やエゴで通わせていませんか?(これは私の事です^^;)

そして、こちらは週2より進度に差が出やすいです。
そもそも宿題頼りになってしまうので致し方ありません。
全くやってこない子、そして更に欠席が頻繁な子、集中力に欠ける子、全てダイレクトに結果に跳ね返ってきます。

逆に週1でも宿題を最大限やってきて(1日30分とか)、週1の50分を最大限集中して、モチベーションをキープし、
講師の度肝を抜くくらいであれば進度にさほど差は出ないかと思われます。
(そんな子は今まで1人しか見たことがないので、週2をお勧めしているのですが^^;)

という事で、週1だと2年間で3級~9級と言うのが妥当なところでしょうか。
※この3級取得する子は、前述の通り、かなり優秀で、数も相当少ないので、あまり真に受けない様にお願いします。

もう一つの選択肢

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でもやっぱり色々考えても週1しか来れない、習い事は絞れない!と言った方にお勧めの通い方があります。

1日で2コマ連続受講する方法です。50分×2と言う事になるので、計算上は週2と同じ時間になります。

週2日通うよりは多少遅くなるケースもありますが、工夫次第で遜色ないレベルまで持っていく事は十分可能です。
また、週1・1コマの弱点の大部分を回避できます。
教える時間は殆ど同じ程度確保できるので、あとは演習量(と言うか宿題)で週2回と同じ程度やれば良いのです。
勿論、次来た時も忘れている事は少ないでしょう。

50分指導→宿題で定着→50分指導→宿題で定着
100分指導→宿題で多めで定着
と言った違いがありますので、要は、この100分の間に如何に集中して詰め込むかが鍵です。
しかし、約2時間の集中がもてばの話しになってしまうので、1日に2コマくれば絶対良いと言う話ではありません。念のため^^;

この場合、大体2年間で2級~8級程度でしょうか。
欠席が多かったり、宿題を全くやらなかったりすると伸び悩むのは言うまでもありません。
よって、実力に一番差が出やすいのはこの通い方かもしれませんね。

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閑話休題

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欠席に関連した話題、と言うか余談です^^;
弊社では振替の仕組みをウェブで構築していて、休んだ場合はweb上の空き状況をみて、概ね2か月間くらいは振替の取得が可能です。(手前味噌で恐縮ですが、これは本当に便利です。Web振替の仕組みを構築してて、空き状況まで見れる習い事はどんな大手でも無いですよ!)

じゃあ、休んだら振替を取れば進度は変わりませんよね?と考えがちです。
これは半分正解ですが、半分は間違っています。

例えば、5/15に来る予定が学校のイベントで5/16に振替。
普段はあまり欠席なし。こんな感じだとあまり影響は出ません。

しかし、5月の欠席を6月に取得、6月も休んで7月に取得
そのほかにもちょくちょく休んでは不規則に振替が入ってくる。
こんな感じでやっていて、良いペースが作れますでしょうか。教える方は何を考えてどういう風に教えれば良いのでしょうか?宿題の量は??検定はいつ受けるかどうやって決めれば??

講師はAIではありませんので、その子に応じて当日の内容などを事前に軽く考えています。
例えば、今月はもう少し頑張れば検定を受けれそうだから、おけいこも時間計測や得点アップのアドバイスなどを多めにして、宿題量も増やして、レベルアップさせよう!

もしくは、入門編は終わったものの、まだ100からの繰り下がりで二重に引いてしまったり、-7と-8を間違えたりするから、タブレットで集中的に復習
その後は1桁の暗算で更に見取りのスピードアップに磨きをかけよう!

と言った具合ですね。(適当ですが^^;)

ここまで考えたのに、あっさりと欠席になるわけです^^;
1回ならまだしも、それが何度も何度もあるわけですね。

もう説明するまでもないですが、当然当初の計画は狂って、思った通りの指導は出来ません。
こうなると、来たところで考える、と言った対応にならざるを得ないんです。

そんな事情がありますので、しっかりと珠算を身に付けたい場合は欠席は少ない方が良いのは言うまでもありません。(長々と言ってますが…)

週3回は何故設定が無いのか

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週3回は通えないのですか?と言う問い合わせをいただくことがあります。
(現在、武蔵小杉校のみ設定があるのですが、これは例外)
ピコの基本理念が「小学校卒業までに珠算・暗算2級取得」となっていますが、週3回と言う事はこれを大きく超える設定をせざるを得ないことに直結します。
それはそうですよね。週3回も子どもの時間を取るのであれば成果も、もっと大きく欲しい、と言うのが親の本音と言うところでしょう。

さて、そうするとピコの軸はどこになるのでしょうか。
一方では小学校卒業までに2級、そしてもう一方では段位や地方の大会を目指すくらいは言わないといけないでしょう。受験に活かすと言うピコの理念はガン無視という事になりますし…^^;
これはダブルスタンダードと言って、(私としては)あまり良い状態だと思えないんですね。講師の目指すところはどこになってしまうのか、生徒が目指す方向は?
全てが曖昧になって、混乱が生じます。

現実的な話をすると1教室1教室も大きくせざるを得ません。現在でさえ、満席のコマは数多くあるのですから。

これが「ブレない」と言う事でしょう。
てなわけでよっぽど上手く出来ると言う確信がない限りは週2が上限で頑張りたいと思います^^

まとめ

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話が大分脱線しましたが、

週2・2コマ→2年間で2級~6級程度
週1・2コマ→2年間で2級~8級程度
週1・1コマ→2年間で3級~9級程度

週に何回通おうが、その中身によって成長具合は大きく変わってくるが、基本的に(ピコでは)週2回・2コマがお勧めです。
理由は前述した通りです^^;

と言うわけで、教室で体験をした際は同じような説明を聞く場合もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します^^;

そろばんは、
お子様の可能性を広げます

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計算力・集中力・忍耐力・判断力、記憶力・想像力・発想力など、一生モノの力を身につけられます。そろばん脳(頭の中のそろばん)を作れます。

よろしければ、キャットリーの特長そろばんの効果についてもご覧ください。

オンライン校もあります。教室での対面の授業と遜色ない授業をオンラインで実施します。ぜひ体験授業にご参加ください。